ビジネスモデルキャンバスの顧客セグメントと価値提案は、表裏一体の関係性です。顧客セグメントは、単に顧客を分けるだけではなく、ターゲットとなる顧客を明確にしなければなりません。顧客が誰で、どんなニーズがあるのかを把握することが最初の一歩です。
そして、価値提案は、その顧客のためにどのような価値を創造するかです。この2つがフィット(合致)することがポイントです。
あなたの製品やサービスが、顧客の課題や不満を解決し、利益や便益を生み出すことができるかがポイントになるのです。
まず初めに、顧客のプロフィールを鮮明にすることからはじめましょう。
顧客は誰で、どんな不満や課題を抱えているのでしょうか。あるいは何を満たしたいと考えているのでしょうか。重要なのは顧客の目線で探ることです。
起業塾スタートアップ・アクセラレーションに参加される「起業を志している方」を事例に考えてみましょう。起業を志す方とひとくくりにまとめていますが、そのニーズやおかれている環境は異なります。
顧客が、取り組もうとしていることを明らかにします。
3つの視点で考えてみます。
1.機能的
事業計画書を創る、マーケティング方法、実務的なマーケティング、売上があがる、顧客の獲得、売れるホームページの制作、資金調達ができる、SNSで集客する、パートナーの確保など
2.社会的
地域や社会に貢献する、従業員を雇用する、社長になる、税金を納めるなど
3.個人的あるいは感情的
起業の不安が軽減される、自己実現、事業を失敗しない、事業化の目途が立り安心する、など
1.機能的というのは、具体的な特定の問題のことを指します。起業を志す人が、事業計画書の立て方がわからない場合、その方法を得たいと考えます。2.社会的とは、起業を志す方が、起業して事業化することにより、雇用を生み出すなど、地域や社会に貢献することにより、周りから見られたいというようなものです。 3.個人的あるいは感情的は、多くの起業を志す人は、起業することが初体験です。その不安を解消したいと考えています。また、自分の夢の実現を達成したいとう感情もあるでしょう。
3つの視点で書き出しましたが、あくまで書き出しただけです。これに順序をつけていきます。重要度の高いもの、低いものがあるはずです。これらを整理するとよいでしょう。